酒場の使い方。

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お酒を扱う商売をしてもう24年目になります。

酒を提供する場は時代の写し鏡だと
つくづく思うことが最近多くなりました。
今、SNS時代になったせいか、
お客様がお店を評価されるのは慣れましたが、
最近違和感を特に感じるのは、
「お店は空間や時間を共有する場所」と、
感じておられない方が多くなったと思うんです。

お酒を飲まれる場所ですから、
多少、酔いも手伝って冷静さを忘れられる事も
あることは重々承知はしていますが、
「自己都合優先」な行動・言動をされて、
こちらがお願いや注意をしても受け入れて頂けず、
中にはその事に立腹されて、
SNSでまた自己の主張を発されたりもします。

我々も目的意識を持ってお店を作っています。
お店の空気感や、この場所で果たしたい店の役割を
しっかり持って運営に携わっています。

もちろんお客様にそれを強制するつもりはないのですが、
逆にお客様も「お店を自己都合に合わさせる」のではなく、
「目的に合った役割のお店を選ぶ」ことも大切だと、
そもそもお考えではないのだろうと感じてしまいます。

僕らのような小さいお店は、
こうした点をお客様とも共有しあいながら、
お店の存在意義を守らせて頂けていると思っています。

どなた様にも気持ち良く使って頂きたいのですが、
役割というか、存在意義みたいなところを、
無下に扱われるとこちらとしても、
気持ち良い対応にはなかなかなれません。

かなりの酔いで来店されて、
「ビールなんかなんでも一緒やから、
おすすめでええから持ってきて」
という、若い男性。
その後、その一杯すら飲み干すことはありませんでした。

なぜビールの専門店を選んだのでしょう。

予約のあるお席を指差して、
「どうせ一杯で帰るから座らせてや」
という、中年男性。
仕方なく、時間を区切りお座り頂ける工夫をしましたが、
オーダーを急かせるわ、
無理なことをやんわりお断りすると、
いきなり「チェックして」とおっしゃる。

時間の限定を申し伝え了承されたのに
なぜお怒りになられたのでしょう。

昨日だけでももこんな方々が。

お店はパブリックスペース。
すべて貴方がたのためにだけに
設えられたものではありません。

お金という対価を盾にされても、
「自分の考えの強制」が強い方とは、
お店とお客様との良い関係が作られるとは、
到底思えないのです。

たくさんのお客様とひと時お店を共有して、
気持ち良く使って頂きたい。
そんな願いが頭をよぎりました。